3月になったけどまだ春気分になれないので、ゲレンデの話をします。
大雪の影響はもう解消されているのでしょうか。
長野県のスキー場でも、大雪の影響で来客数が減ったとか何とか。降りすぎても、降らなすぎても影響が出るというのは因果な商売です。
さて、わたしはWebコミック、「独身OLのすべて」を毎回楽しみに読んでいます。
独身OLのすべて/まずりん - モーニング・アフタヌーン・イブニング合同Webコミックサイト モアイ
アメリカに居ながらにして日本のマンガを、しかも無料で楽しめるなんて、あらゆる関係者にマジ感謝です。
しかし今回のお話「独身OLとゲレンデマジック」は、わたしの古傷というか、過去の思い出、その時に渦巻いた感情を彷彿させられてしまい、直視することができませんでした。なので、ここにその思い出を記して、浄化させたいと思います。
わたしは、スノーボードができます。
ジャンプしたり、トリックしたりはできませんが、人並みに楽しく滑り降りることができます。
一応教えてくれたのは彼氏(現旦那)ですが、超スパルタでした。
ゲレンデについて数分、まだターンもろくにできないわたしをリフトに乗せ、すっ転びながらリフトを降りるわたしに向かって「よし、一人で滑れ」
えぇえぇ、降りましたよ、ごろごろ転がりながらなんとか山から降りましたよ。とても”滑り降りた”とは言えませんがね、降りましたよ。
その後彼は、遠巻きに見てはちょろっとアドバイスくれたり、先に滑り降りて待ってくれてたりはしましたが、基本放置でした。
当時小さなゲレンデの近くに住んでいたこともあり、わたしはその後、来る日も来る日もスノーボードの滑り方の本を読み、感覚で体重のかけ方を覚え、「スノーボードはこわくない、雪山はおともだち」と自分に言い聞かせながら何度も練習を重ね、滑れるようになったのです。
ある日、わたしは一人でゲレンデへ行き、いつものように黙々と練習をしていました。そしていつものように転んで、激しく後頭部を打ってしまいました。ぼやーんと空を見上げながら、わたし、なーんでこんな寒いとこでこんな痛いことしてるのかなぁと思うと、ちょっと泣けてきました。
それでも気を取り直してリフトに乗っていると、下界から声が聞こえてきました。
「いやーんすべれなーい」
見ると一人の女が転んでいて、すぐ横に彼氏と思しき男が立っているのでした。
男が起こしてあげます。「いやーっ」女がまた転びます。
わたしの心に怒りが沸々と湧き上がってきました。
・・・そんなにいやなら帰れよ。
なにが「いやーん♡」だ甘えんな!!!
てめぇ滑れるようになる気ねぇだろ!!スノボやる気ねぇだろ!!!
こちとら後頭部打ちつけながら全身筋肉痛でやってんだよ!!!
スノボなめんな!!!!雪山なめんな!!!!!!
あの時感じた怒り、今でもまざまざと思い出すことができます。
あのあと、あのカップルの横を滑り抜けたのよね、わたし。
タマ子「人間独りで生きていく覚悟を決めるとなんでもできるもんよ」ほんとに。
誠に身勝手な思い出し怒りのまとめ
- 雪山で「いやーん」とかやってる人は、滑ることを楽しむために来てるんじゃないと、わりとまじで思うんで、早く誰か持ち帰って下さい。
- ちゃんと滑れるようになりたい人は、半日スクールとか入ったほうがいいです。怪我を防止するためにも、入ったほうがいいです。それである程度滑れるようになったほうが、彼氏ともお友達とも楽しく過ごせると思います。
- 本当にスノボなりスキーなりを一緒に楽しみたいと思っているのなら、全くの初心者に気安く「教えてあげるよ」なんて言わないで下さい。あなた何者ですか。怪我したら責任とってくれるんですか。
- もしあなたに教えてくれる人がいるのなら、浮かれず騒がず真面目にありがたくその教えを受けて下さい。すごい貴重です、その人。
わたしはこの完全我流スノーボーディングのおかげで、独特のフォームが身につき、どこにいてもちょっと滑ればわたしの居場所を同行者に知らせることができるようになりました。そして旦那様は、今ではこのことを大いに反省しております。