Life

北米で生活するわたしと、その半径3m以内のこと。

ドアをノックするのは誰だ

ドンドンドン!!

 

と、普段昼間に激しくうちの玄関をノックするのは、90%くらいの確率でUPSの配達員のひと。10%くらいの確率でUSPS。「UPS」は日本で言うところの佐川さんとかクロネコさんで、「USPS」は郵便局だと思って下さい。紛らわしいですね。

 

こちらのおうちには、基本的に玄関のインターホンがありません。もちろんカメラなんてないので、ドンドンドン!!と来たらそ〜っとカーテンの隙間から覗いて確かめています。これ、未だに慣れません。やっぱりちょっと怖いです。

 

少し前ですが、交通事故で民家に助けを求めた男性が、不審者と勘違いされて通報され、駆けつけた警察官に射殺される事件が起きました。

【交通事故で助けを求めた男性、警官が射殺か:CNN】

 

友人と、いくらなんでも射殺することはなくね?でも実際見知らぬ人が来たら怖いよね、と話した数日後のこと。

 

ドンドンドン!!!!

 

時は真夜中。旦那はまだ帰っていない。何このタイムリーな展開。超こわい!

相手に気づかれないように息を潜め、そ〜っとカーテンの隙間から覗いてみたけど気づかれてしまった。

外にいたのは見知らぬ男性で、私と目が合うなり「I'm sorry!! I'm sorry!!」と平謝り。どうも友人の家が分からなくて、部屋番号だか番地だかを確かめようとしたっぽい。ごめんね、よく分からない、とドア越しに答えると、「I'm sorry!!」を連発して去っていきました。

 

あんなに謝るアメリカ人初めて見た。

彼も困った挙句、意を決してノックしたんだと思うけど、わたしもしばらく心臓ばくばくでした。

 

また別の日、夜中。

旦那と家で映画を観ているとき、突然何者かに玄関のドアノブをガチャガチャと回され、思わず2人して「ぇえっ!?」と声を上げたことがあります。外を覗いたときには誰もいませんでした。

 

運悪く(?)そのとき観ていたのがデヴィッド・リンチで、怖いような不思議なような、デヴィッド・リンチの世界に引き込まれたような、なんとも言えない奇妙な感覚になってしまい、そこで切り上げて、大人しく眠りにつきました。

 

見知らぬ訪問者には気をつけるしかない。ドンドンドン!!とノックされるたびに、日本の玄関は安全性が高いよなぁとついつい思ってしまいます。